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決算レビュー

2022年9月期 通期決算レビュー

 国内における2021年のスマートフォン個人保有率は74.3%まで伸長し、とりわけ20〜40代においては9割以上の高水準で普及し、量的拡大が進行しております。それとともに保有者一人一人の利用目的についても、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の利用率の高まりに伴って多様化しており、質的にも顕著な変化がうかがわれます(出所:総務省「令和3年版通信利用動向調査」)。このようにスマートフォンがインターネット利用デバイスの主流となる中で、各種サービス・アプリケーション市場においては、動画、音楽、電子書籍を始めとするコンテンツへの拡大が加速しているほか、ソーシャルメディアの活用方法もコミュニケーションのみに留まらず、決済や購買などの領域にも広がり、その影響力をより一層強めていることから、それぞれのメディア特性やデータ、AIを活用したマーケティング支援の需要は一段と高まっております。また、2021年の日本の広告市場においてインターネット広告費は2兆7,052億円(前年比121.4%)に達し、マスコミ四媒体広告費(2兆4,538億円、前年比108.9%)を初めて上回りました(出所:株式会社電通「2021年日本の広告費」)。このように、コロナ禍を契機にあらゆる産業界においてデジタル・トランスフォーメーション(以下、DX)の大きな波が生まれ、広告業界においてもデジタルマーケティングの需要がより一層高まっております。

 このような環境のもと、主力のデジタルマーケティング事業では、企業におけるDXの需要増を捉えたことによるオーガニック成長と、電通グループとの資本業務提携の深化による協業の推進と新規連結効果によって、大幅な増収増益となりました。メディアプラットォーム事業では、新たな事業セグメントへの拡張のための投資を継続しながらも、マンガコンテンツ事業のけん引により増収、赤字幅が縮小いたしました。新たな事業セグメントへの拡張については、HRテクノロジー領域、スポーツ領域への事業展開が進捗いたしました。

 これらの結果、収益は28,819百万円(前期比34.8%増)、Non-GAAP営業利益は5,855百万円(前期比54.2%増)、営業利益は5,440百万円(前期比49.0%増)、税引前当期利益は8,241百万円(前期比110.7%増)、当期利益は5,751百万円(前期比120.6%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は5,734百万円(前期比120.2%増)となりました。

通期連結業績の概要

(単位: 百万円)

  FY2018 FY2019 FY2020 FY2021 FY2022
収益 15,272 16,272 16,938 21,384 28,819
Non-GAAP営業利益 1,011 2,065 2,452 3,796 5,855
営業利益 977 183 2,274 3,650 5,440
親会社の所有者に帰属する当期利益 847 -547 1,464 2,607 5,734
【参考】売上高 72,443 76,501 76,489 97,606 131,434

通期連結業績の推移

収益
Non-GAAP営業利益
営業利益
親会社の所有者に帰属する当期利益

セグメント別業績

(単位: 百万円)

    FY2018 FY2019 FY2020 FY2021 FY2022
収益
デジタルマーケティング事業 14,234 15,079 15,807 18,869 25,862
メディアプラットフォーム事業 1,324 2,005 2,487 2,885 3,297
調整額 -286 -289 -356 -370 -340
  15,272 16,796 17,938 21,384 28,819
Non-GAAP
営業利益
デジタルマーケティング事業 4,026 4,775 4,248 6,991 9,211
メディアプラットフォーム事業 -1,051 -901 -956 -1,110 -844
調整額 -1,964 -1,809 -1,840 -2,085 -2,512
  1,011 2,065 2,452 3,796 5,855
【参考】売上高
デジタルマーケティング事業 72,177 75,311 74,728 95,605 129,021
メディアプラットフォーム事業 1,324 2,005 2,487 2,885 3,297
調整額 -1,058 -815 -726 -884 -884
  72,443 76,501 76,489 97,606 131,434
収益
Non-GAAP営業利益

2022年9月期デジタルマーケティング事業レビュー

当期においては、企業におけるDXの需要増を捉えたことによるオーガニック成長と、電通グループとの資本業務提携の深化による協業の推進と新規連結効果によって、 大幅な増収増益となりました。

これらの結果、収益は25,862百万円(前期比37.1%増)、Non-GAAP営業利益は9,211百万円(前期比31.8%増)となりました。

収益
Non-GAAP営業利益
【参考】売上高
ブランド広告取扱高
電通グループ協業顧客数

2022年9月期メディアプラットフォーム事業レビュー

当期においては、新たな事業セグメントへの拡張のための投資を継続しながらも、マンガコンテンツ事業のけん引により増収、赤字幅が縮小いたしました。

これらの結果、収益は3,297百万円(前期比14.3%増)、Non-GAAP営業損失は844百万円(前期は1,110百万円のNon-GAAP営業損失)となりました。

収益
Non-GAAP営業利益