コーポレート・ガバナンス
コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方
当社及び当社子会社から成る企業集団(以下、当社グループ)のコーポレート・ガバナンスは、当社グループの企業理念である「ひとりひとりのアントレプレナーシップで世界を元気に」というミッションのもと、企業理念に基づく行動及び透明公正で効率的な意思決定が行われ、法令遵守と企業業績の適切な監督(モニタリング)が行われるよう整備・運用することを基本としています。
コーポレート・ガバナンス体制の概要
当社グループは、当社を持株会社とし、当社子会社を事業会社とする持株会社体制を採用しており、当社グループ全体の経営管理機能と個別事業の執行機能を分離し、事業子会社への権限委譲と当社によるグループ事業への監督(モニタリング)機能を強化しております。
取締役会
取締役会は、少なくともその過半数を独立性の高い社外取締役で構成するものとし、現在、社外取締役4名を含む7名で構成され、法令、定款で定める事項及び重要な業務執行の決定並びに業務執行の監督を行っております。さらに、コーポレート・ガバナンス体制強化の一環として、2017年1月から委任型執行役員制度を導入し、業務執行の意思決定と執行については、法令上可能な範囲で、委任型執行役員であるグループ執行役員に権限を委譲することにより、取締役会は、主に、業務執行を担うグループ執行役員を監督(モニタリング)することに重点を置くという体制を構築しております。(モニタリング・モデルの考え方を志向)
グループ執行役員
グループ執行役員は、当社の業務、当社グループの事業会社の業務又は複数の事業会社にまたがる業務に係る業務執行を担い、取締役会が業務を担当するグループ執行役員を選任するとともに、代表取締役を兼務するグループ社長執行役員が、グループ執行役員の業務執行を統括しております。
また、取締役会において決議すべき事項とグループ執行役員へ権限を委任する事項及びグループ執行役員が当社取締役会へ報告すべき事項については、取締役会規程において明確に定めております。
これらに加え、業務執行の意思決定に関わる体制として、当社グループの最高経営責任者であるグループ社長執行役員の意思決定を支援し、当社グループの経営上の重要事項を協議するグループ経営会議を設置しております。また、当社グループのリスク管理を統括するグループリスクマネジメント委員会、企業価値向上のためのサステナビリティ活動の推進を担当するサステナビリティ委員会、決算情報及び適時開示情報等を検討、評価する決算・開示委員会を設置し、権限と責任の明確化及び迅速かつ適正な意思決定を可能とする体制を構築しております。
指名・報酬諮問委員会
当社グループの経営陣人事(当社取締役、グループ執行役員等の選任、解任に関する事項等)や報酬(事業年度に係る当社取締役、グループ執行役員等の個人別の報酬等)については、取締役会の任意の委員会として、過半数を社外取締役で構成する指名・報酬諮問委員会を設置し、審議プロセスにおける独立性、客観性と説明責任を確保しております。
<2025年12月期 活動状況>
| メンバー | 出席回数 | 出席率 |
|---|---|---|
| 石川 善樹(委員長・社外取締役) | 7回/7回 | 100% |
| 塩野 誠 (委員/副委員長・社外取締役) | 7回/7回(うち、副委員長6回) | 100% |
| 入山 章栄(社外取締役) | 7回/7回 | 100% |
| 髙岡 美緒(社外取締役) | 7回/7回 | 100% |
| 神埜 雄一(代表取締役) | 7回/7回 | 100% |
| 岡島 悦子(副委員長・社外取締役) | 1回/1回 | 100%※1 |
※1 2025年3月26日の退任以前に開催された指名・報酬諮問委員会を対象としております。
エグゼクティブ・セッション
社外取締役のみが参加する会合(エグゼクティブ・セッション)を、原則として、月に1回開催することとし、独立した客観的な立場に基づく情報交換・認識共有のための場を確保しております。本会合には、社外監査役や外部会計監査等の他の独立社外者の参加も可能としており、独立社外者間の連携の場としても活用いたします。
監査役制度
当社は、監査役制度を採用しており、監査役会は、現在、独立性の高い社外監査役3名を含む4名で構成され、各監査役は、監査役会が定めた監査方針、監査計画等に基づき、取締役の職務執行の監査を実施しております。
コーポレート・ガバナンス体制図
ガバナンス改革の変遷
- 2015年9月期
-
- ガバナンスの仕組み化を進め、より実効性を向上
- 2名へ増員(女性取締役を含む)
- 2016年9月期
-
- 取締役会の機能を高めるため、 実効性評価を導入
- 決算・開示委員会、CSR委員会の設置
- 買収防衛策の廃止
- グループリスクマネジメント委員会の設置
- 2017年9月期
-
- 役員向け業績連動型株式報酬制度の導入
- 委任型執行役員制度の導入により、執行と監督を分離
-
社外取締役が
取締役会の過半数へ
- 2022年9月期
-
- サステナビリティ委員会の設置により、サステナビリティへの取り組み強化
- 2023年12月期
-
- 指名・報酬諮問委員会の設置
- 2026年12月期
-
- 役員向け業績連動型株式報酬制度の対象に社外取締役を追加(固定部分のみ)
ガバナンスハイライト
(2025年12月期実績)
- 取締役人数
(うち社外取締役) - 7名(4名)
- 取締役会
開催回数 - 14回
- 取締役会
取締役の平均出席率 - 99%
- 監査役の平均出席率
- 98%
- 監査役人数
(うち社外監査役) - 4名(3名)
- 監査役会
開催回数 - 14回
- 監査役会
監査役の平均出席率 - 98%
取締役会の実効性の評価について
当社では、取締役会の機能向上を目的として、原則として年1回、その実効性について分析・評価、課題等のフォローアップを実施するものとし、また、3年に1回、外部の第三者機関による大規模・詳細な調査を実施しております。
2025年12月期は、外部の第三者機関の助言に基づき、全ての取締役及び監査役にアンケートを実施したほか、取締役に対してはインタビューを行いました。
その結果、当社取締役会は、以下の特性を備え、実効性が高いレベルで維持されている旨の評価を確認することができました。
- 取締役会にてフラットに、インタラクティブに、信頼関係と緊張関係を維持しながら、明るい雰囲気で、是々非々で議論を重ねられていること
- 十分なコミュニケーションとプロアクティブな改善により、取締役会が効果的に運営されていること
- 取締役会のミッションについての共通認識が形成されていること
- 取締役のプロフェッショナリズムが当然に求められていること
今後は、当社取締役会の特性として指摘された事項を当社取締役会の実効性を支える文化と基盤として確認し維持するとともに、課題認識を踏まえ、「長期的な時間軸での計画的かつ戦略的な取締役会サクセッションの実現」を課題として確認することで、取締役会の実効性をさらに高める取り組みを進めていきます。
役員報酬制度
当社グループは、当社の取締役(社外取締役および国内非居住者を除く。)および執行役員(国内非居住者を除く。)の報酬と当社グループの中長期的な業績および株主価値との連動性をより明確にし、報酬が中長期的な業績向上と企業価値増大への健全なインセンティブとして機能することを目的に、2017年9月期に新たな業績連動型株式報酬制度(以下「本制度」という。)を導入しました。
なお、社外取締役を本制度の対象に加える等、本制度の一部改定に関する議案を2026年3月25日開催の第35回定時株主総会に付議し、承認を得ております。
これにより、当社の取締役(社外取締役を除く。)の報酬は、「月例報酬」および「株式報酬(固定・業績連動)」で構成されています。
月例報酬は、各人の職責の大きさ(重さ)に応じてグレードごとに決定しております。なお、毎月現金支給される報酬総額については、株主総会で決めた取締役の報酬限度総額以内であることを必要とします。
長期インセンティブとしての株式報酬は、固定部分と業績連動部分で構成されております。固定部分は、役位に応じて毎年付与する「基本ポイント」で構成され、業績連動部分は、役位及び業績目標の達成度に応じて対象期間終了時に、対象期間中における業績目標の達成度等に応じて付与する「業績連動ポイント」で構成されております。業績連動部分の業績連動指標は中長期の経営計画をもとに、利益指標や収益性指標等(連結Non-GAAP営業利益、連結親会社の所有者に帰属する当期利益、連結ROE等を想定)を採用しております。
社外取締役の報酬は、「月例報酬」および「株式報酬(固定)」により構成されます。
監査役の報酬は、月例の基本報酬(固定。業績による変動はなし)のみとしております。
取締役(社外取締役を除く。)の月例報酬は、上記方針に従い、株主総会決議による取締役報酬限度総額の範囲内で、個々の具体的な配分については、指名・報酬諮問委員会の答申を参考に、グループ社長執行役員が決定します。株式報酬(固定・業績連動)は、株主総会で決議された役員報酬BIP信託を利用した株式報酬制度に基づき、信託の受託者との間で「株式交付規程」を締結し、当該規程に従い、受託者が株式の交付を行います。
社外取締役の月例報酬は上記方針に従い、株主総会決議による取締役報酬限度総額の範囲内で、個々の具体的な配分については、指名・報酬諮問委員会の答申を参考に、グループ社長執行役員が決定します。株式報酬(固定)は、株主総会で決議された役員報酬BIP信託を利用した株式報酬制度に基づき、信託の受託者との間で「株式交付規程」を締結し、当該規程に従い、受託者が株式の交付を行います。
監査役の報酬は上記方針に従い、株主総会決議による監査役報酬限度総額の範囲内で、個々の具体的な配分については、監査役の協議を経て決定します。
BIP信託について
当社の取締役(国内非居住者を除く。)および執行役員(国内非居住者を除く。)の報酬と当社グループの株式価値との連動性をより明確にすることを目的とした、業績連動型の株式報酬制度です。役位および業績目標の達成度に応じて、役員報酬として当社株式を市場から買い付けて信託口座に保管し、交付するものです。
※社外取締役の株式報酬については固定部分のみとしております。
※詳しくは下記の開示資料をご参照ください。
- 2016.11 役員向け業績連動型株式報酬制度の導入に関するお知らせPDF309KB
- 2019.11 役員向け業績連動型株式報酬制度の継続に関するお知らせPDF224KB
- 2022.11 役員向け業績連動型株式報酬制度の継続および一部改定に関するお知らせPDF224KB
- 2023.4.25 役員向け業績連動型株式報酬制度における株式の取得期間変更のお知らせPDF183KB
- 2026.2.24 役員向け業績連動型株式報酬制度の継続および一部改定に関するお知らせPDF299KB
取締役および監査役の報酬等の額
(2025年12月期実績) (単位:千円)| 区分 | 支給人員 | 役員報酬等の総額 | 摘要 | |
|---|---|---|---|---|
| 基本報酬 | 業績連動 | |||
| 非金銭報酬 | ||||
| 取締役 (うち、社外取締役) |
2名 (8名) |
15,000 (87,000) |
15,000 (87,000) |
- (-) |
| 監査役 (うち、社外監査役) |
3名 (3名) |
24,000 (24,000) |
24,000 (24,000) |
- (-) |
| 区分 | 支給人員 | 役員報酬等の総額 | 摘要 | |
|---|---|---|---|---|
| 基本報酬 | 業績連動 | |||
| 非金銭報酬 | ||||
| 取締役 (うち、社外取締役) |
2名 (8名) |
15,000 (87,000) |
15,000 (87,000) |
- (-) |
| 監査役 (うち、社外監査役) |
3名 (3名) |
24,000 (24,000) |
24,000 (24,000) |
-(-) |
(注)
- 取締役(社外取締役を除く)の報酬等の額には、グループ執行役員としての報酬は含まれておりません。グループ執行役員としての報酬を含めた取締役報酬等の総額は173,526千円(基本報酬150,012千円、業績連動給与(金銭)23,514千円)となります。
- 支給人員には、2025年3月26日開催の第34回定時株主総会終結の時をもって退任した取締役1名の在任中の報酬等の額を含んでおります。
- 報酬等の総額、報酬等の種類別の総額及び対象となる役員の員数は、無報酬の取締役1名、監査役1名は含んでいません。
- 当社は、委任型執行役員を兼務する取締役(社外取締役及び国内非居住者を除く。)の報酬体系について、グループ執行役員としての報酬分と区分しており、グループ執行役員としての報酬は、基本報酬(月例の現金報酬)および業績連動報酬により構成されます。当社の委任型執行役員を兼務する取締役(社外取締役及び国内非居住者を除く。)及び委任型執行役員を対象として、役員報酬BIP(Board Incentive Plan)信託の仕組みを採用した業績連動報酬型の株式報酬制度を導入しております。割当ての際の条件等は、「イ.役員報酬等の内容の決定に関する方針等」のとおりであり、当事業年度における交付状況は「2.(1) ⑤ 当事業年度中に職務執行の対価として当社役員に対し交付した株式の状況」に記載しております。
- 業績連動報酬等にかかる業績指標は連結Non-GAAP営業利益であり、その実績は「1.(1) 事業の経過及び成果」及び「1.(2) 財産及び損益の状況の推移」に記載しております。当該指標を選択した理由は中長期的な企業価値の向上の実現を評価する指標として適切であると判断したためであります。業績連動報酬の算定にあたっては、役員報酬BIP信託の信託対象期間中、各取締役の役位及び業績目標達成度等に応じて、毎期一定の時期に基本ポイントを付与します。対象期間終了後、基本ポイントの累積値に、対象期間の最終事業年度の末日に制度対象者として在任する者に対して付与される加算ポイントを累積加算します(以下、累計ポイント)。累計ポイントに1ポイントあたり1株の株式数を乗じて得られる当社株式数を当該制度対象者に株式報酬として交付および給付します。なお、当該ポイントに対応する株式の50%(単元未満株式は切り捨てるものとする。)については株式を交付し、残りについては納税資金確保の観点から換価処分した上、換価処分金相当額の金銭を給付します。
- 取締役の金銭報酬の額は、2013年12月20日開催の第23回定時株主総会において年額6億円以内と決議しております(使用人兼務取締役の使用人分給与は含まない。)。当該株主総会終結時点の取締役の員数は、8名です。また、金銭報酬とは別枠で、2016年12月20日開催の第26回定時株主総会において、業績連動型株式報酬(役員報酬BIP信託)として、取締役(社外取締役及び国内非居住者を除く。)に付与するポイントに係る当社株式の取得原資として信託に拠出する信託金は7億円を上限とし、ポイント総数の上限は3事業年度あたり280万ポイント(280万株相当)と決議しております。当該株主総会終結時点の取締役(社外取締役及び国内非居住者を除く。)の員数は、6名です。なお、2022年12月21日開催の第32回定時株主総会において、2026年5月31日まで信託期間を延長し、決算期変更等に伴い、一部内容を改定のうえ本制度を継続することを決議しております。当該株主総会終結時点の取締役(社外取締役及び国内非居住者を除く。)の員数は、2名です。
- 監査役の金銭報酬の額は、1999年12月14日開催の第9回定時株主総会において年額5,000万円以内と決議しております。当該株主総会終結時点の監査役の員数は、1名です。
- 取締役会は、代表取締役グループ社長執行役員神埜雄一氏に対し、各取締役の報酬額の決定を委任しております。委任した理由は、当社全体の業績等を勘案しつつ、各取締役の担当部門について評価を行うには代表取締役グループ社長執行役員が適していると判断したためであります。なお、委任された内容の決定にあたっては、報酬額水準の妥当性を確認するため、指名・報酬諮問委員会の答申を参考に決定しております。
取締役・監査役のスキルマトリックス
当社は、取締役会に求められるスキルを次のとおり選定し、取締役会、監査役会全体として必要なスキルを有することで経営に対する監督機能の強化を図っています。
| 企業経営 | 統合 マーケティング |
人的資本/ 人材開発 |
財務会計/ ファイナンス |
コーポレート・ ガバナンス |
サステナビリティ | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役 | ||||||
| 神埜 雄一 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
| 清水 雄介 | ○ | ○ | ○ | |||
| 石川 善樹 | ○ | ○ | ○ | |||
| 入山 章栄 | ○ | ○ | ○ | |||
| 髙岡 美緒 | ○ | ○ | ○ | |||
| 塩野 誠 | ○ | ○ | ○ | |||
| 中村 光孝 | ○ | ○ | ○ | |||
| 監査役 | ||||||
| 毛利 任宏 | ○ | ○ | ○ | |||
| 吉島 守 | ○ | ○ | ○ | |||
| 奥山 健志 | ○ | ○ | ○ | |||
| 波多野 日出夫 | ○ | ○ | ○ | |||
※特に期待するスキル・経験を記載
| スキル項目 | 定義 | 選定理由 |
|---|---|---|
| 企業経営 | グループの持続的な企業価値向上に向け、生成AI等の重要テーマを含む成長戦略の議論・評価や事業ポートフォリオマネジメントに関する知見。 | グループの成長戦略の妥当性を的確に評価し、事業ポートフォリオマネジメントを監督することが中長期的な企業価値向上の実現に必要なため。 |
| 統合 マーケティング |
デジタルを起点にオンライン・オフラインを統合し、データ・AI活用やDX推進を含めた顧客課題を支援する事業戦略を監督する知見。 | 顧客課題の高度化・複雑化に伴い、デジタル領域にとどまらない統合マーケティングの適切な理解、その実行の評価・監督が必要なため。 |
| 人的資本/ 人材開発 |
ミッション「ひとりひとりのアントレプレナーシップで世界を元気に」の実現に向けた、アントレプレナーシップの育成、組織開発に関する知見。 | 当社の価値創造の源泉である「人的資本」を最大化し、ミッションの実現に資する組織戦略の監督が必要なため。 |
| 財務会計/ ファイナンス |
国際会計基準(IFRS)に基づく財務諸表の理解、高成長と高還元を両立する資本政策(株主還元、成長投資、M&A)の立案・評価・実行に関する専門的知見。 | IFRSに基づく財務状況を深く理解し、資本政策として株主還元、成長投資、M&Aの最適バランスを判断・評価・実行できる専門性が高成長と高還元の両立の実現に必要なため。 |
| コーポレート・ ガバナンス |
法令遵守、コンプライアンス、少数株主保護にも配慮した取締役会による業務執行の監督機能強化に関する知見。 | 特に親会社を有する上場企業として、少数株主保護にも配慮した高度なガバナンス体制を構築・監督する機能が必要なため。 |
| サステナビリティ | マテリアリティへの対応や企業価値向上に資する社会責任の実践を監督する知見。 | マテリアリティへの対応と社会責任の実践が中長期的な企業価値向上に必要なため。 |
取締役の選任理由
役員紹介にて記載しております。